レクサスが北米で販売する「RC F」には、特別仕様の「富士スピードウェイエディション(Fuji Speedway Edition)」が設定されています。ボディの軽量化のほか、空力性能の向上が図られています。
軽量な「トラックエディション」がベース
レクサスRCおよびRC Fについては、基本的に優しい言葉しかかけることができませんが、重量の問題が残っています。レクサスはユーザーの声を反映し、昨年「RC Fトラックエディション」を導入。
RC Fと同様に自然吸気V8エンジンを搭載していますが、大幅な軽量化が図られています。中空アクスル、小型のA/Cコンプレッサー、軽量化されたインテークマニホールド、複合材のリアバンパーサポートなど。
一方、RC F富士スピードウェイ・エディションでは、チタン製のエキゾースト、ブレンボのカーボンセラミックブレーキ、空力性能を最適化したカーボンファイバー製エアロパーツを採用し、さらなる軽量化を実現しています。
最高出力472馬力、最大トルク535Nmの自然吸気5.0L V8を引き続き搭載していますが、0-97km/h加速は通常のRC Fよりも約0.2秒速い3.95秒を達成しています。
販売台数は60台限定
レクサスRC F 富士スピードウェイ エディションは60台限定で、2色のボディカラー(アークティックブラストサテン、クラウドバーストグレー)が用意されています。前者はセミマット仕上げが特徴的で、カーボンファイバーパネルとの相性も抜群。繰り返しの機械式洗車にも耐えられる耐久性を持っているとのこと。
インテリアには、アルカンターラをアクセントにしたレッドレザーシートとレッドカーボンファイバーを採用。血が沸き立つような仕上がりとなっています。また、富士スピードウェイとFのロゴ、レッドステッチ、ガンメタルベゼルのMSTRウォッチといったディテールも施されています。
2021年モデルのレクサスRC Fにも、改良が施されています。Amazon Alexa、Apple CarPlay、Android Autoを標準で搭載。ブラインドスポットモニタリング、メモリー機能付きシート、サテンのインテリアパーツが標準装備されています。
レクサスはまだ価格を発表していませんが、2020年モデルの「RC F トラックエディション」の価格は97,675ドル(約1,040万円)からとなっています。