電気自動車に新風を吹き込む ルーシッド エア9月9日正式デビュー

テスラ モデルSをライバルとするルーシッド エアが、9月9日に正式デビューを迎えます。新興企業ルーシッドによって開発が進められてきたエアは、高級EVの新たな選択肢として十分な魅力と実力を備えるものとみられます。

ルーシッド エアが初めて公開されたのは4年前、 2016年12月のことです。最高出力1,000馬力、航続距離640kmを誇るモデルSのライバルとして注目を集めました。

外観は、マツダ ロードスターの元デザイナーがスタイリングを担当。内装にはメルセデス Sクラス並みの上質な空間を持ちながらも、現代的でサステナブルな要素を取り入れています。

また、プロトタイプがテスト走行で時速378kmを記録したことで、パフォーマンスもかなり期待できるものと考えられています。

ご存知のように、EV市場には数多くの新興企業がビジネスチャンスを求めて参入しています。そんな中でルーシッド・モーターズの存在感を際立たせたきっかけは、テスラの元生産責任者が同社に加わったことです。

これによりEV製造の専門知識を獲得。現在、アリゾナ州カサグランデにエアの生産施設を建設中で、今年中に第一段階の建設を完了する予定だといいます。納車は2021年の初めに始まるようです。

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当初の計画では、4月のニューヨーク国際オートショーで量産モデルを発表する予定でした。それが結局キャンセルされたため、9月9日にオンラインで初公開することになったのです。

「最終的な内外装のデザインに加えて、製品の仕様、オプション、価格情報などの新しい詳細も公開する」とルーシッドは述べています。

これまでの発表によると、航続距離640km以上、0-97km/h加速は2.5秒以下であるとされています。ただ、全グレードでそうなる可能性は低いと思われます。

全く新しいアイデアのEVを考え出すこと自体は難しいことではありません。しかし、クルマを実際に開発し、競争力のある価格帯で大規模に生産できるようになるまでには想像を絶するエネルギーを必要とします。

現実的な話をすると、ルーシッドがエアの量産モデルを披露したとしても、実際に街中を走りだすにはまだまだ道のりがあります。まずは9月の正式発表を待ちましょう。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

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