フォード マスタング マッハ1復活 夕日を追いかけるマッスルカー

環境性能重視の現代において、負荷の大きい大排気量エンジンはゆっくりとその姿を消しつつあります。ところが、フォードは大排気量車の申し子ともいえるマッスルカーの高性能モデルを正式に復活させました。マスタング マッハ1です。5.0L V8エンジンを搭載し、17年ぶりに復活するマッハ1のスペックが明らかになりました。

初代は1969年に発売。2代目マスタングをベースにデザイン、サスペンション、ホイール、各種エンジンのアップグレードを行いました。映画「007」にも登場するなど注目を集めたものの、1974年に生産中止。2003年に一度復活したものの、すぐに姿を消してしまいました。

2021年モデルのマスタング マッハ1では、5.0L V8エンジンと、シェルビー GT350から借用した6速のTremec 3160 MTを搭載(10速ATはオプション設定)。最高出力480馬力/7,000rpm、最大トルク570Nm/4,600rpmを発揮します。

フロントエンドには、深みのある3Dメッシュやシャークノーズ、フェイクランプなど、初代マッハ1を彷彿とさせるディテールが施されています。グリル中央のポニーバッジと、ミラーキャップ、リアスポイラーは低光沢仕上げで合わせています。

オリジナルのマグナム500ホイールを現代風にアレンジした、フロント19インチ×9.5j、リア19インチ×10jのターニッシュドダーク塗装のアルミホイールを装着。オプションのハンドリングパッケージでは、フロント19インチ×10.5j、リア19インチ×11jとさらにワイドになります。

同パッケージでは、ダウンフォースを高めたフロントスプリッターやホイールリップ、抵光沢のマグネティックスイングスポイラー(ガーニーフラップ付)、シェルビーGT500のリアタイヤスパッツなども加わります。

フォードによると、ハンドリングパッケージを装着することで、マスタングGTよりダウンフォースが150%増加するといいます。装着していない場合でも、22%のダウンフォース増を実現しているとのこと。

アダプティブダンパー「マグネライド」の調整のほか、ステアリングシャフトやスタビライザーバー、フロントスプリングもよりハードでスポーティなものを採用しています。また、2基の熱交換器(エンジンオイル、ミッションオイル冷却用)とリアアクスル冷却システムに加えて、ボディ下部の空気の流れをスムーズに整えています。

特徴的なサテンブラックのストライプは、レッド、ホワイト、オレンジのいずれかのカラーで縁取りされます。ボディカラーは以下の8色。

  • アイコニックシルバー
  • シャドウブラック
  • オックスフォードホワイト
  • ヴェロシティブルー
  • ツイスターオレンジ
  • レースレッド
  • グラバーイエロー
  • ファイタージェットグレー(マッハ1専用色)

インテリアはブラックで統一されています。アクセントステッチが入ったブラックレザーのシートと、アルミニウムで縁取りされたインストルメントパネルを採用。また、標準装備の12.3インチデジタルインストルメントクラスターのグラフィックを変更したほか、ホワイトのシフトノブを装着しています。

マスタング マッハ1は、2021年春に米国とカナダで発売予定。価格は未発表ですが、今年後半にはさらに多くの情報が明らかになるでしょう。マッスルカーの魂は、消えずに燃え続けていたのです。

林 汰久也

愛知県在住 28歳。ハウスメーカーの営業を経て、ITベンチャー企業のメディア事業に参画。現在は退職し、フリーのライターとして活動中。マツダRX-8、シトロエンC4を乗り継ぎ、現在は2010年式スバル フォレスターに落ち着く。

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