トヨタ自動車は北米において「カローラ ハッチバック スペシャルエディション」を投入すると発表しました。この2021年モデル カローラ ハッチバック(日本名:カローラ スポーツ)の特別仕様車は、エクステリアの変更によりスポーティな印象を強めています。カローラという主力モデルにスポーツテイストを加えることは、徐々にスポーツ路線に戻りつつあるトヨタの姿勢の表れと言えます。
特別仕様車に対するトヨタのキャッチコピーは「南カリフォルニアのカスタムショップから飛び出してきたような外観」というもの。日本人にはイメージしづらいコピーですが、大胆なホイール、エクステリアパーツの追加、そして派手なボディカラーを意味します。写真の「スーパーソニックレッド(Supersonic Red)」はスペシャルエディション専用色で、高級感もありクルマの魅力を引き出してくれそうなカラーです。
ベースとなっているのは「SE」グレードで、エクステリアパーツと黒塗りの18インチアルミホイールが追加されます。少し悲しいことに、2.0L 4気筒エンジンとCVTトランスミッションに手は加えられておらず、走行性能は変わりません。しかし、VVT-iE(電動可変バルブタイミング機構)とダイレクトシフトCVT(10速を疑似再現)が、最高出力168馬力/最大トルク205Nmの心臓部の魅力を最大限引き出します。トランスミッションは6速MTを選ぶこともできます。
8インチタッチスクリーン、6スピーカーのオーディオシステム、Apple CarPlay/Android Auto/Amazon Alexaに対応、Bluetooth、SiriusXM衛星ラジオが標準装備されています。また、シングルゾーンのオートエアコン、本革シフトノブ、CVT仕様にはパドルシフトを採用。
トランクの床を低くしてラゲッジスペースを拡大する「Enhanced Cargo Space」というオプションも用意しており、これを選ぶと最大約28Lの余裕が生まれます。トヨタはまた、スペシャルエディションと同時に「ナイトシェード エディション」を導入しました。昨年もラインナップに追加された特別仕様車で、ブラックパーツを装着しています。
安全装備としては、Toyota Safety Sense 2.0を標準装備し、オートハイビーム、車線逸脱警報、ダイナミックレーダークルーズコントロール、被害軽減ブレーキなどを搭載。トヨタ最新の安全技術を装備している点も特徴だと謳っています。
2021年モデル カローラ ハッチバック スペシャルエディションは1,500台のみ生産予定です。発売は今夏の終わり頃になると予想されていますが、価格は未発表。現時点では日本導入予定は確認できていないものの、その可能性は十分にあるでしょう。