ポルシェは、新型「911 タルガ」を5月18日に発表することを明らかにしました。コロナウイルスの影響により、公式デビューは2度も延期されています。新型タルガは北京モーターショーでお披露目される予定でしたが、結局キャンセルとなり、ファンをやきもきさせています。
そこでポルシェは、5月18日月曜日にオンラインで発表することにしたようです。ポルシェのオンラインマガジン「9:11 Magazine by Porsche」で、その姿が明らかになります。
タルガは、911のラインナップの中では人気があるものの、依然として珍しいモデルであることに変わりはありません。タルガという名前は、固定式のリアウィンドウと取り外し可能なルーフパネルを備えた1966年の「911 タルガ」に由来します。1996年の「993 タルガ」では、リアウィンドウの下に収納することができるリトラクタブルガラスルーフが導入されました。
2014年以降の991モデルのタルガでは、デザインが大きく変わりました。油圧によりリアのガラスハウス全体が持ち上げられ、後ろにスライドする機構を採用。これにより、電動式ルーフパネルがリアシートの後ろに折りたたまれます。ガラス部分は元の位置に戻り、ドライバーを風の巻き込みから守ります。
2021年モデルの「911 タルガ」も、同じようなスタイルを踏襲することが予想されます。つまり、機械化されたリアガラス部分と、その下に収納される折りたたみ式の布製(ファブリック)ルーフです。
992のどのバリエーションがタルガとして提供されるかは、まだわかりません。おそらく、「992 タルガ4/4S」が先に登場するのではないかと思われます。
この世代の911が2018年のロサンゼルス・モーターショーで初めてお披露目されて以来、ほぼ2年が経ちました。ポルシェは伝統的なリアエンジンを搭載しつつ新技術を盛り込み、911の美学に基づいてスタイリングをより鮮明にすっきりとさせました。それ以前の「991.2」よりもわずかにロング&ワイド化され、ライトの形状からも新世代のポルシェであることが一目でわかります。
現行の登場以来、エントリーモデルの「911 カレラ」から最上位の「911 ターボS」まで、さまざまなバリエーションが登場しました。タルガの登場により、ラインアップが一層充実することになります。