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知っておきたい!GoogleスプレッドシートをNotebookLMのソースにする方法

2025年11月22日

皆さま、こんにちは。
GoogleのAI研究ツール「NotebookLM」が大幅にパワーアップしたのをご存知でしょうか?

2025年11月のアップデートで、ついに「Googleスプレッドシート」を直接ソースとして使えるようになったんです。[1]

★最新のアップデートの内容は、こちらの記事で解説しています ⇛ こちら

NotebookLMに対して、革新的なアップデートがいくつも入ったわけですが、今回ではその中でも「Googleスプレッドシートのソース化」に絞って解説いたします。

これまでGoogleスプレッドシートのデータを活用したくても、PDFに変換したり、テキストにコピペしたりとワンクッション挟む必要がありました。

でも、もうそんな面倒な作業は不要です。


NotebookLMでGoogleスプレッドシートをソース化する方法

では早速、実際の「操作デモ」を見ながら進めていきましょう。

ステップ1:NotebookLMにアクセス

まず、NotebookLM(https://notebooklm.google/)にアクセスします。

Googleアカウントでのログインが必要ですので、お持でない方は事前に作成しておいてくださいね。

ステップ2:新規ノートブックを作成

ログイン後、「ノートブックの新規作成」ボタンをクリックしてください。

ステップ3:Googleドライブからソースを追加

「ソースを追加」をクリックし、「Googleドライブ」を選択します。
すると、皆さまのGoogle Drive内のファイル一覧が表示されるはずです。

NotebookLM_Guide

ここで対象のスプレッドシートを選択してください。

ステップ4:データの読み込み確認

選択したスプレッドシートが正常に読み込まれると、NotebookLMが自動でデータ構造を解析してくれます。

この時点で、「このデータについて要約して」「売上の傾向を教えて」といった質問ができるようになるわけです。

ここまでで約1〜2分程度の操作です。
思っていたより簡単だったのではないでしょうか?


スプレッドシートをソース化することでできるようになったこと

さて、ここからが「実際に何ができるのか?」という部分です。
従来のNotebookLM活用と何が変わるのか、具体的に見ていきましょう。

1. 複合データ分析が可能に

これまでは「スプレッドシートはスプレッドシート」「PDFはPDF」と、それぞれ別々に分析していましたよね?

でも、NotebookLMなら「定量データ」と「定性データ」を同時に分析できるんです。[3]

例えば:

  • 売上データ(スプレッドシート)
  • 市場分析レポート(PDF)
  • 顧客インタビュー記録(Word)

これらを一度に読み込んで、「売上データの傾向は、市場分析レポートの予測と一致していますか?」といった質問ができるわけです。

2. 自然言語での高度なデータクエリ

例えば、スプレッドシート内で「過去3ヶ月で最も成長率が高い商品カテゴリー」を調べようとする。
できなことはないですが、ちょっと面倒ですよね。

NotebookLMなら、そのまま日本語で質問するだけです。

「過去3ヶ月で最も成長率が高い商品カテゴリーを教えて」

たったこれだけで、AIが自動で分析してくれます。[4]

3. 複数シートの横断分析

月次レポートが複数のスプレッドシートに分かれている場合も安心してください。
NotebookLMなら、複数のファイルを同時に読み込んで、トレンド分析や比較分析が可能です。

これって、今まで人間のアナリストが何時間もかけていた作業ですよね?
それが数秒で完了するわけです。


【注意事項】現時点でできないこと

ここまで聞くと「万能じゃん!」と思われるかもしれませんが、現時点ではいくつかの制限があります。

1. 数式の実行はできません

スプレッドシート内の「=SUM(A1:A10)」といった数式そのものは実行されません。
あくまで、計算済みの「結果の値」のみが読み込まれます。[5]
つまり、NotebookLMは「計算機」ではなく「データベース」として機能するわけですね。

2. グラフやピボットテーブルは未対応

美しく作成したグラフや、複雑なピボットテーブルは、残念ながら認識されません。
テキストと数値データのみが対象となります。

3. リアルタイム更新は不可

これが最も重要な注意点です。

NotebookLMが読み込むのは「スナップショット」、つまり読み込み時点の静的なコピーです。
元のスプレッドシートを更新しても、NotebookLM側は自動更新されません。[6]
最新データで分析したい場合は、古いソースを削除して、再度追加する必要があります。

4. 外部サービスとの連携は限定的

現在対応しているのは、主にGoogle系のサービスです。
「Confluence」や「Notion」といった他のビジネスツールとの連携は、今後の課題となっています。

5. 日本国内での機能展開について

Googleの公式発表によると、この新機能は「地域によって機能の展開にばらつきがあり、一部のユーザーではまだ表示されないケースも報告されています」とのことです。[7]

つまり、日本国内では順次アップデートが行われているため、皆さまの環境ではまだ反映されていない可能性があるんですね。もし「Googleドライブ」の選択肢にスプレッドシートが表示されない場合は、もう少しお待ちいただくか、定期的にチェックしてみてください。

これはGoogleのサービス展開における通常のプロセスですので、心配する必要はありません。


よくある質問(FAQ)

ここで、皆さまからよく頂く質問にお答えしていきましょう。

Q1: NotebookLMでGoogleスプレッドシートを使うには何が必要?

A: Googleアカウントと、インターネット接続環境があれば十分です。特別なソフトウェアのインストールは不要です。

Q2: スプレッドシートの更新はNotebookLMに自動反映されますか?

A: いえ、残念ながら自動反映はされません。更新したデータで分析したい場合は、手動で再度追加する必要があります。

Q3: どんなデータ形式が最適ですか?

A: ヘッダー行を明確にし、各列に分かりやすい名前を付けることが重要です。結合セルは解除しておいてください。[8]

Q4: セキュリティ面で注意すべきことは?

A: NotebookLMにアップロードしたデータは、AIモデルの学習には使用されません。ただし、機密データの取り扱いには十分注意してください。

Q5: 機能が使えない場合はどうすれば?

A: 日本国内では順次展開中のため、少し時間をおいて再度確認してみてください。急がずに待つのが一番ですね。


まとめ:スプレッドシートとNotebookLMで実現する次世代のデータ分析

いかがでしたでしょうか?

GoogleスプレッドシートとNotebookLMの連携により、私たちのデータ活用方法は大きく変わろうとしています。これまで「専門知識が必要」「時間がかかる」と敬遠していた高度なデータ分析が、誰でも簡単に実行できるようになったんです。

もちろん、現時点では制限もあります。そして、日本国内では機能の展開が順次行われているため、すぐに使えない方もいらっしゃるかもしれません。

でも、これらの制限を理解した上で活用すれば、皆さまの業務効率は確実に向上するはずです。

まずは小規模なデータのGoogleスプレッドシートから始めて、徐々に分析の範囲と深度を拡大していってくださいね。


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最終更新日:2025年11月22日

※免責事項
本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。また、本機能は日本国内において順次展開されており、地域や環境によっては反映されていない可能性があります。

Citations:

[1] Google公式ブログ – NotebookLM adds Deep Research and support for more source types
[2] Google Japan公式ブログ – NotebookLMの音声機能が日本語を含む50以上の言語で利用可能に
[3] インディ・パ – NotebookLMでスプレッドシート解析が可能に
[4] マネーフォワード – NotebookLMの使い方と活用方法
[5] Impress Watch – GoogleがNotebookLMに新機能を追加
[6] Google公式ブログ(Jetstream) – NotebookLMがサポートするファイル形式を拡張
[7] 天秤AI – NotebookLMの順次展開について
[8] CNET Japan – NotebookLMの活用方法ガイド

HIDETAKA ISHIDA

生成AI・IT活用の初心者向け解説を得意とするWebライター。
商品開発や業務効率化のコンサルタントとして10年以上の活動を行い、現在は中小企業のデジタル活用支援や、AIツールの導入・教育コンテンツ制作を多数手がける。DX研修の受講者数は100名を優に超える。
「難しい技術を、やさしく・わかりやすく」をモットーに情報発信中。

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