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【ワンクリックで!?】NotebookLM スライド生成:初心者向けガイド

2025年12月7日

最近、AIスライド生成に革命の時代がきていること、ご存知でしょうか?

提案資料、プレゼン、レポート——あらゆるスライドが、わずか数分でAIが自動生成してくれる。
そんな未来が、もう現実になっているわけです。

そのAIスライド生成革命の一つが、Googleの「NotebookLM」に搭載されたスライド生成機能です。

現在、AIスライド生成に関しては研究が盛んに進められており、新しい機能や改善が次々と登場しています。ただ、AI初心者からするとなんのことやら、という方も多いでしょう。

「本当に使えるのか?」「難しくないか?」という不安もありますよね。

だから、今回は「NotebookLM初心者」の皆さま向けに、NotebookLMのスライド生成について、わかりやすく解説していきたいと思います。

※ NotebookLM自体がわからない方は、こちらの記事をご参照ください→ NotebookLM初心者向け解説


NotebookLM初心者はまずコチラを

スライド生成を始める前に、重要なポイントを押さえておきましょう。

📌 まず知っておきたい大事なこと

・無料版でも使えるが、1日の生成枚数に制限がある(Pro版の方がより多く生成可能)
・生成されるスライドはPDF形式であり、NotebookLM上での直接編集は不可(別手段が現在研究されている)
・日本語の漢字が変になることがある。完璧ではないので注意

💡 初心者向けのコツ

・最初は「デフォルト設定」で1回生成してみる。カスタマイズはその後でOK
・「完璧」を目指さない。70点のドラフトが5分でできれば十分という感覚で
・プロンプトは「ターゲット・目的・スタイル」の3つを入れるだけで精度が上がる

初心者目線では、あくまで資料の「ドラフト作成」に近い感覚で捉えるのがポイントです。
資料のイメージを作ってもらい、本番資料の参考にする。などが現時点での現実的な使い方でしょう。

ただし、AIスライド生成は現在、研究が非常に盛んな分野でもあります。
今後どんどん改善されていくことが期待できると思います。


スライド生成のやり方

では、実際の操作方法を見ていきましょう。
既にNotebookLMにソースが入っている前提の手順なのでご注意を!

ステップ1:スライド資料ボタンをクリック

画面右側に「スライド資料」ボタンが表示されます。このボタンをクリックします。
はい、これだけです。本当にワンクリックでできちゃうのに驚きですよね、、、

NotebookLM_Slide_Guide

何もカスタマイズせずにここをクリックすると、約「5~10分」で「8~15枚」程度のスライドが自動生成されます。最初はデフォルト設定で試してみて、AIの出力を見るのがおすすめですね。

ステップ2:ダウンロード

生成完了後、スライドはダウンロードできます。現在の出力形式は「PDF」です[2]。


より良いスライドを作るための「プロンプト」活用法

ここまで、基本的な使い方を見てきました。

もちろん、デフォルトのままでも使えるんですが、「カスタムプロンプト」を使うことで、もっと希望通りのスライドが作れるわけです。

ここが、このツールの真骨頂だと思います。

プロンプトって何?

・プロンプトとは「AIへの指示文」のことです
・人に指示を出すのと同じように、AIに「何をしてほしいのか」を言葉で伝えるテクニック
・この指示が詳しく、具体的であればあるほど、AIはあなたの希望に近い結果を出してくれる

カスタムプロンプトを使う手順

では、どうやってカスタムプロンプトを使うのか?

手順は以下の通りです:

  1. スライド資料ボタンにマウスをホバー(マウスを乗せる)すると、「鉛筆アイコン」が出現します
  2. 鉛筆アイコンをクリックして、カスタマイズ画面を開きます
  3. 画面下部の「プロンプト欄」に、自分の指示を入力します
  4. 「生成」ボタンをクリックして生成開始
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スライド生成プロンプトの3つの構成要素

効果的なプロンプトは、以下の「3つの要素」で成り立っています。
この3つを意識するだけで、格段に品質が上がるわけです。

① ターゲット(誰に向けた資料か)

「営業チーム向けの提案資料」「初心者向けの学習教材」など、誰が見るのかを明確にします。

② 目的(何のためか)

「経営陣にコスト削減効果をアピール」「新入社員にわかりやすく説明」など、何を達成したいのかを伝えます。

③ スタイル(見た目や雰囲気)

「ビジネス的で信頼感のあるデザイン」「カラフルで親しみやすく」など、どんな雰囲気にしたいのかを指定します。

この3つを入れるだけで、AIはあなたの意図を理解しやすくなるわけですね。

実践テンプレート

「じゃあ、実際にどう書けばいいの?」という声が聞こえてきそうですので、コピペで使える初心者向けテンプレートをご紹介します。

営業チーム向けの新商品提案資料として、
スライドを作成してください。

【ターゲット】営業部の営業マン
【目的】新商品の売上見込みを経営陣にアピール
【スタイル】ビジネス的でプロフェッショナル。
背景は白ベース、アクセントカラーは企業カラーの青。
1スライド1テーマで、文字は簡潔に。
各スライドには具体的な数字や事例を入れてください。

このテンプレートをベースに、ご自身の状況に合わせて調整してみてください。
上記のプロンプトを弄り、過去の記事をスライド化してみました。↓↓↓

NotebookLM_SlideSample1
NotebookLM_SlideSample2
NotebookLM_SlideSample3

いかがでしょうか?
もうこのまま使えそうなレベルのスライドになっていますよね。

最初は完璧を目指さなくて大丈夫です。
何度か試すうちに、コツがつかめてきますから。


まとめ

さて、ここまでNotebookLMのスライド生成機能について見てきました。
「実際のところ、どうなの?」という質問があるとすれば、正直に答えますね。

現時点では、完璧なツールではありません。

日本語の精度や、直接編集ができない制限など、改善の余地はあります。

でも、だからこそ「今」使い始める価値があると思うんです。

なぜか?

AIスライド生成は、今まさに研究が最も盛んな分野の一つだからです。

半年後、1年後には、今では考えられないくらい精度が上がっているかもしれません。
現時点でも、既に生成されたスライドをPPTにするサービスなどもではじめています。

その時になって「使い方がわからない」と焦るより、今のうちに触れておく。
そうすることで、新機能が出たときに「すぐに使いこなせる」わけですね。

皆さまも、ぜひ一度試してみてください。

「今から使っておこう」

これが、私から皆さまへの提案です。


FAQ

Q:スライド生成にはどのくらい時間がかかりますか?

A:通常、「5~10分」程度です。

資料の量や依頼内容によって変わりますが、長くても15分程度でしょう。

Q:無料版と有料版で生成されるスライドの品質に違いはありますか?

A:品質に大きな違いはありません。

違いは1日の生成上限数です。無料版では制限があり、Pro版ではより多く生成できます[2]。

Q:一度生成したスライドを修正できますか?

A:NotebookLM上では直接編集できません[2]。

修正が必要な場合は、プロンプトを調整して再生成してください。

Q:PowerPointやGoogle Slides形式で出力できますか?

A:現在は、PDF形式での出力のみです[2]。

Q:日本語以外の言語でも生成できますか?

A:はい、複数の言語に対応しています。

ただし、日本語と同様に完璧ではない場合もあります。

Q:再生成する場合、前のスライドは消えますか?

A:はい、新しく生成すると前のものは上書きされます。

複数パターン保存したい場合は、事前にダウンロードしておくことをお勧めします。

Q:インターネット接続は必要ですか?

A:はい、必要です。

NotebookLMはクラウドベースのツールのため、常にインターネット接続が必要になります。

Q:生成されたスライドに著作権の問題はありますか?

A:生成されたコンテンツの利用規約については、Googleの利用規約[1]を確認することをお勧めします。

商用利用を考えている場合は、事前に確認しておきましょう。


最終更新日:2025年12月7日

※免責事項
本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。

Citations:

[1] NotebookLM公式サイト
[2] NotebookLM公式ヘルプセンター
[3] Google One(AI Pro/Ultra サブスクリプション情報)
[4] Google Workspace Updates Blog(最新機能アナウンス)

HIDETAKA ISHIDA

生成AI・IT活用の初心者向け解説を得意とするWebライター。
商品開発や業務効率化のコンサルタントとして10年以上の活動を行い、現在は中小企業のデジタル活用支援や、AIツールの導入・教育コンテンツ制作を多数手がける。DX研修の受講者数は100名を優に超える。
「難しい技術を、やさしく・わかりやすく」をモットーに情報発信中。

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