皆さま、音声ファイルの文字起こし作業に時間を取られていませんか?
会議の録音データ、セミナーの音声、インタビュー記録…これらを手動でテキスト化するのは、もはや時代遅れと言えるでしょう。
今回ご紹介する「NotebookLM」を使えば、なんと超カンタンに音声を文字起こしできてしまいます[1]。
DX推進やAI活用が叫ばれる中、まだ手動で文字起こしをしているなら、それこそ時間のムダですね。
本記事では、生成AI初心者の皆さまでも迷わず実践できるよう、実際の操作画面をお見せしながら解説していきたいと思います。
そもそもNotebookLMとは?なぜ文字起こしに最適なのか
NotebookLMは、Googleが開発したAIパワード・リサーチアシスタントです[2]。
従来の文字起こしサービスと比べて、何が違うのでしょうか?
主な特徴:
- 処理速度:もの凄く速い
- 料金:基本無料
- 対応言語:70言語以上
- ファイルサイズ:200MBまで対応
基本的にGoogleアカウントをお持ちの方であれば誰でも使うことができるお手軽さ。そして、その割に高い精度。これが多くのビジネスパーソンに支持されている理由ですね。
YouTube動画の文字起こしも可能
YouTube動画の文字起こしについては、別記事で詳しく解説しています。
気になる方は、こちらの記事をご覧ください。
対応ファイル形式と制限事項
NotebookLMが対応している音声形式は以下の通りです:
対応フォーマット
- MP3
- WAV
- M4A
- AAC
- AIFF
- AMR
- Opus
- MP4
- CAF
制限事項
- 1ファイル最大200MB
- 最大50ファイルまで同時処理
- FLAC、OGG、WMAなどは未対応
なお、音質が悪い録音や複数人が同時に話している場合、精度が落ちることがある点はご留意ください。
動画ファイルの文字起こしについて
ここで1つ、重要な注意点があります。
NotebookLMで文字起こしできるのは音声ファイルのみです。
MP4などの動画ファイルをそのままアップロードしても、残念ながら認識されません。
動画ファイルを文字起こししたい場合は、音声ファイルへの変換が必要です。
NotebookLMで文字起こしする手順(実演デモ)
それでは、実際の操作画面をお見せしながら、文字起こしの手順を解説していきましょう。
ステップ1:NotebookLMにアクセス
まず、NotebookLM公式サイトにアクセスしてください。
Googleアカウントでログインしてください。
既にGoogleアカウントをお持ちであれば、以下のような画面が出てくるかと思います。
出てこない方はGoogleアカウントの作成、もしくはGoogleアカウントのログインを実行してください。

ステップ2:新しいノートブックを作成
「新しいノートブック」をクリックし、プロジェクト名を入力します。
例:「2025年1月会議録」

ステップ3:音声ファイルをアップロード
「ソースを追加」→「ファイルをアップロード」を選択し、用意した音声ファイルを選択します。

ステップ4:結果確認と編集
文字起こしが完了すると、ソース一覧に先ほど投入した音声ファイルが並びます。
こちらをクリックするとソースの中身(文字起こしされたテキスト)を確認できます。

このテキストを全選択してコピーし、WordやGoogleドキュメントに貼り付ければ、文字起こし作業は完了です。従来なら長時間かかっていた作業が、たった数分で終わってしまうわけですね。
よくある質問と解決策
ここまでの説明で、少し疲れた皆さまもいらっしゃるでしょう。
よくいただくご質問にお答えしながら、休憩も兼ねていきましょう。
Q1. 音声が不明瞭でも文字起こしできますか?
A. NotebookLMのAI精度は非常に高いですが、以下の場合は精度が落ちる可能性があります:
- 複数人が同時発話
- 雑音が多い環境
- 音量が極端に小さい
解決策:事前にAudacityなどでノイズ除去を行うか、音量調整をすることをおすすめします。
Q2. 日本語以外の言語も対応していますか?
A. はい、130言語以上に対応しています[1]。
英語、中国語、韓国語はもちろん、マイナー言語も幅広くカバーしているのが NotebookLMの強みですね。
Q3. 長時間の音声でも大丈夫ですか?
A. 技術的には可能ですが、60分を超える場合は30分ずつに分割することを推奨されています。
処理速度と精度の両面でメリットがあります。
Q4. セキュリティは大丈夫?
A. Googleのクラウドインフラを使用しているため、セキュリティレベルは非常に高いです[2]。
ただし、機密情報を含む音声は社内規定を確認の上でご利用ください。
Q5. 無料で本当にずっと使えるの?
A. 文字起こしに限った使い方であれば、現時点では基本無料です。
まとめ:NotebookLMで文字起こし業務を革新しよう
いかがでしたでしょうか。
NotebookLMを使った音声文字起こしの方法を、実際の操作手順とともにご説明してまいりました。
今回のポイント整理:
- 素早く音声をテキスト化可能
- 動画は事前に音声変換が必要
- 70言語以上に対応し基本無料
- 200MB・50ファイルまで対応(無料版の場合)
「百聞は一見にしかず」という言葉もあります。
まずは手元の音声ファイル1つで、実際に試してみることをおすすめします。
皆さまのDX推進と業務効率化に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
最終更新日:2025年11月1日
※免責事項
本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。
Citations:
[1] https://support.google.com/notebooklm/answer/16215270
[2] https://blog.google/technology/ai/notebooklm-audio-overviews/
[3] https://notebooklm.google.com/
