皆さま、YouTube動画の内容をササッと文字起こししたいと思ったことはありませんか?
そんなときに威力を発揮するのが「NotebookLM」です。
Googleが提供するこの生成AIツールを使えば、なんと数分でYouTubeの動画を文字起こしできてしまいます。しかも無料で使えるという、まさに「知らなきゃ損」なツールです。
もちろん、YouTubeの動画を文字起こしする手段は複数ありますが、今回は生成AI初心者の方でも迷わず使える、NotebookLMを活用したYouTube文字起こしの方法を、実際の画面を見ながら解説していきたいと思います。
1. NotebookLMって何?YouTube文字起こしがなぜ無料でできるのか
さて、まず皆さまにお聞きしたいのですが、「NotebookLM」というサービスをご存知でしょうか?
NotebookLMは、Googleが開発した「AI研究支援ツール」です。ChatGPTやGeminiといった一般的な生成AIとは違って、皆さまがアップロードした資料だけを元に回答してくれるのが特徴なんですね。
なぜ無料で高精度な文字起こしができるのか?
実は、YouTube動画には「自動字幕」という機能が標準で搭載されています。NotebookLMは、この自動字幕データを活用して文字起こしを行うため、追加コストがかからないわけです[1]。
つまり:
- YouTube側で既に文字起こし処理が完了している
- NotebookLMがそのデータを整理・加工してくれる
- だから無料で高品質な結果が得られる
2. 準備はたった2つだけ!アカウント設定から始めよう
では、実際にNotebookLMを使う準備を始めましょう。必要なものは本当にシンプルです。
用意するもの
- Googleアカウント(Gmail、Google Workspaceどちらでもok)
- 文字起こししたいYouTube動画のURL
以上です!拍子抜けするほど簡単ですよね。
NotebookLMへのアクセス方法
それでは早速アクセスしてみましょう。
こちらのサイトをクリックしてくだい ⇛ NotebookLM(公式サイト)
既にGoogleアカウントをお持ちであれば、以下のような画面が出てくるかと思います。
出てこない方はGoogleアカウントの作成、もしくはGoogleアカウントのログインを実行してください。

3. 【実演デモ】3ステップでYouTube動画を文字起こしする方法
ここからは、実際の操作画面を見ながら解説していきたいと思います。
ステップ1:新しいノートブックを作成
NotebookLMのダッシュボードから「ノートブックを新規作成」をクリックします。プロジェクト名は「YouTube文字起こし_1025」のように、日付を入れておくと後で探しやすいと思います。

ステップ2:YouTube URLを追加
画面左側の「ソース」エリアで「+」ボタンをクリック。ソースタイプから「YouTube」を選択し、文字起こししたい動画のURLを貼り付けます。

ここで重要なのが、動画に「CC(字幕)」マークが付いていることを確認することです。
自動字幕が無い動画は処理できませんので、事前チェックが必要です。
ステップ3:文字起こし結果を確認・取得
URLを入力すると、NotebookLMが自動的に動画の字幕データを取得・処理してくれます。処理時間は動画の長さに比例しますが、余程の長尺動画でなければ数分で終わりますのでご安心ください。
では、文字起こしされたテキストはどこで確認できるのでしょうか?方法は2つあります。
方法1:ソース画面から直接確認(オススメ)
処理が完了すると、画面左側の「ソース」欄に動画のタイトルが表示されます。これをクリックすると、文字起こしされたテキスト全文がバーッと表示されるんです!

このテキストを全選択してコピーし、WordやGoogleドキュメントに貼り付ければ、文字起こし作業は完了です。従来なら長時間かかっていた作業が、たった数分で終わってしまうわけですね。
方法2:チャット欄で指示して取得
「ソース画面の文字が小さくて見にくい」という方もいらっしゃると思います。そんな場合は、中央のチャット欄で以下のように指示してみてください:
- 「この動画の文字起こし全文を出力して」
- 「トランスクリプト全体を教えて」
- 「動画の内容をすべてテキスト化して」
すると、AIが読みやすい形でテキスト全体を出力してくれます。ただし、長時間動画の場合は文字数制限により分割して出力される場合もありますので、その点はご注意くださいね。
おまけ:AIに質問して内容を深掘りも可能
文字起こしテキストを取得した後は、さらにAIに質問することもできます:
- 「この動画の要点を5つにまとめて」
- 「実演デモの部分を詳しく教えて」
- 「Q&Aセクションはありますか?」
これが従来の文字起こしサービスにはない、NotebookLMの大きなメリットですね。単純な文字起こしを超えて、動画内容の理解と活用まで一気通貫でサポートしてくれるわけです。
4. よくある質問とトラブル解決法(FAQ)
ここまで説明してきましたが、実際に使ってみると疑問が出てくることもあると思います。よくいただく質問をまとめてみました。
Q1: 日本語の動画でも正確に文字起こしできますか?
はい、NotebookLMは日本語を含む50言語以上に対応しています。ただし、関西弁などの方言が強い場合は、精度が下がる可能性があります。
Q2: 長時間動画(2時間以上)でも処理できますか?
処理自体は可能ですが、時間がかかります。2時間の動画だと少し時間は見込んでおいた方が良いでしょう。また、あまりに長い動画は分割して処理することをおすすめします。
Q3: プライベート動画でも利用できますか?
はい、限定公開や非公開の動画でも、URLを知っていれば処理可能です。ただし、著作権には十分注意してくださいね。
Q4: エラーが出た場合はどうすればいいですか?
よくあるエラーと対処法:
- 「字幕が見つかりません」:動画に自動字幕が設定されていない
- 「処理中にエラー」:ネットワーク接続を確認してリトライ
- 「URLが無効」:YouTube動画のURLを再確認
Q5: 商用利用は可能ですか?
NotebookLM自体の商用利用は可能ですが、動画の著作権は別問題です。他人の動画を文字起こしして商用利用する場合は、投稿者の許可が必要になります。
5. まとめ:NotebookLMで情報収集を効率化しよう
いかがでしたでしょうか?NotebookLMを使ったYouTube文字起こしは、想像以上に簡単で便利だったと思います。
非常にお手軽にYouTubeの動画を文字起こしする方法の一つですので、悩んでいた方はぜひお試してください。
今回のポイントをおさらい
- NotebookLMは基本的に無料でYouTube文字起こしが可能
- 3ステップで誰でも簡単に操作できる
- AI質問機能で動画内容の深掘りも可能
- 音声概要やマインドマップなど便利機能も充実
最終更新日:2025年10月27日
※免責事項
本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。
Citations:
[1] Google NotebookLM公式サイト – https://notebooklm.google.com
[2] Google公式ブログ「NotebookLMアプリについて」- https://blog.google/technology/ai/notebooklm-app/
[3] Engadget「Google NotebookLM I/O 2025アップデート」- https://www.engadget.com/ai/google-talks-up-notebooklm-upgrades-by-making-it-talk-up-google-io-2025-114240186.html
