2025/10/15

【速報 + 体験レポート】OpenAI、ChatGPTアプリをSlackに正式リリース—10月13日から段階展開開始

ChatGPT app for Slack

皆さん、おはようございます!

OpenAIが10月13日、ChatGPT app for Slackを正式にリリースしました!

さらに、同時に「ChatGPT connector for Slack」も展開開始。2つの連携方法で、SlackとChatGPTの統合が完全に新次元に入ったんです。

実際に導入して使ってみたので、リアルな使用感も含めてレポートします!

公式発表の全容、これが現実になった

OpenAIの公式ヘルプページ(10月13日更新)によると、2つの新しい連携方法が同時にリリースされました:

1. ChatGPT app for Slack(アプリ版)

Slack → ChatGPT方向の連携

Slack内の専用サイドバーでChatGPTを使う方法です。

できること:

  • Slack内で直接ChatGPTに質問・相談
  • 長いスレッドの要約とアクションアイテム抽出
  • 返信の下書き作成
  • アクセス権限内のメッセージ・ファイル検索

すごいのは、Slackで始めたチャットがChatGPTのサイドバーにも表示されること。
Webやモバイルでいつでも続きができるんです。

2. ChatGPT connector for Slack(コネクター版)

ChatGPT → Slack方向の連携

ChatGPT側でSlackの情報を参照できるようにする機能です。

ChatGPTの通常Chat、Deep Research、Agent Modeで、Slackのチャンネルやダイレクトメッセージの情報を安全に取り込んで、より具体的で実用的な回答を生成できます。

つまり

  • Slack側からChatGPTを使いたい → Slackのアプリ版
  • ChatGPT側でSlackの情報を活用したい → ChatGPTのコネクター版

両方を組み合わせることで、双方向の連携が完成します!

【実体験】実際に設定してみた—めちゃくちゃ簡単でした

早速試してみたところ、本当に2分程度で完了しました!

設定手順(実際にやった流れ)

1. SlackでChatGPTアプリを追加

2. ChatGPTの設定でSlackを有効化

  • ChatGPTの設定画面(Settings > Apps & Connectors)を開き、「Slack」の接続(Connect)を有効にする

【体験レポート】実際の仕組みと使用感

実際に使ってみて分かったのは、仕組みが思っていたのと少し違ったことです。

実際の動作:ChatGPTがSlackの情報を「読み取り」回答

重要な理解:Slack内でChatGPTとリアルタイムに自然な会話をするわけではありません。

実際は:

  1. Slack → ChatGPT(質問):SlackのDM経由でChatGPTに質問を送信
  2. ChatGPT → Slack(回答):ChatGPTが裏でSlackのデータを取得・分析し、結果を返答

つまり、ChatGPTが「Slackを理解するアシスタント」になった感じですね。

実際に試した質問例とその結果

「昨日の#project-dxチャンネルの議論をまとめて」
→ チャンネル全体を分析して、主要な議論ポイントを整理(投稿の参照リンク付き)

「今週のスタンドアップの進捗状況は?」
→ 複数日のメッセージを横断して、プロジェクトの進捗をまとめ

「”AI導入”に関する過去の会話を探して」
→ 関連するメッセージを時系列で抽出・要約

一番感動したのは「自然言語検索」の威力

これ、本当にすごいんです!

従来のSlack検索だと、正確なキーワードを覚えていないと見つからないことが多かったんですが、ChatGPT連携だと:

  • 「あの件、どうなったっけ?」
  • 「先月話していたツール導入の話」
  • 「予算の承認が必要だった案件」

こんな曖昧な質問でも、関連する会話をピンポイントで見つけてくれるんです。

Slack AIでも似たような機能があるのかもしれませんが、ChatGPTの自然言語理解力は本当にヤバいレベルです。

利用条件 — 思ったより手軽

対象ユーザー:Plus、Pro、Business、Enterprise/Eduの各プラン
追加条件:ChatGPT app for Slackには有料Slackアカウントが必要
重要:アプリのインストールにはコネクターの有効化が前提

つまり、ChatGPT Plusユーザー(月額20ドル)なら、追加料金なしで利用開始できるんです。

検索機能も本格化

検索の品質が段違いです:

  • Slack Business+/Enterprise+プラン(AI有効):セマンティック検索対応
  • その他のプラン:キーワード検索

セマンティック検索って、要するに「意味を理解した検索」のこと。
「昨日の売上の件」と言えば、売上という単語がなくても関連する会話を見つけてくれるレベルの精度らしいです。

Enterpriseではさらに高機能(※ Enterprise版は体験できていません)

エンタープライズ版では、チャンネル内で直接要約等の操作も可能になるそうです。

つまり、個人のDMだけでなく、チーム全体でChatGPTの恩恵を受けられるということですね。

他の連携ツールも急展開中

実は、Slack以外の連携も急ピッチで進んでいます。

10月9日追加

  • Notion synced connector(Pro限定)
  • Linear synced connector(Pro限定)

これらは同期型コネクターといって、事前にコンテンツをインデックス化することで、より高速で正確な回答を実現します。

実際に使ってみた感想

正直に言って、一度使うともう元の検索方法には戻れません

特に:

  1. 過去の議論を思い出したい時
  2. 複数のチャンネルを横断して情報を探す時
  3. 曖昧な記憶から具体的な内容を見つけたい時

これらのシーンで威力を発揮します。

「あれ、なんだったっけ?」「ああ、これだった!」に変わる体験は、本当に感動的です。

今すぐ始めるべき理由

この機能を使い始めることで:

  1. 過去の情報資産を最大活用
  2. 会議の議事録・要点整理が自動化
  3. チーム内の知識共有が効率化
  4. 新しい働き方のスキルが身につく

特に4番目は重要です。
AI統合環境での働き方に慣れておくことが、今後のキャリアに直結するでしょう。

まとめ:情報検索の革命が始まった

ChatGPTがSlackと統合したことで、「過去の情報を自然言語で検索する」という新しい働き方が現実になりました。

競合のClaude、Gemini、Copilotも必ず追随してきますが、OpenAIは実用性とスピードで一歩リードしている印象です。

Slack AIとの比較も気になりますが、ChatGPTの自然言語理解力は本当に別次元です。

皆さんも、ぜひ今日からでもChatGPT app for Slackを試してみてください。
きっと、「情報の探し方が根本から変わった」と感じるはずです。

この変化の波に、一緒に乗っていきましょう!


専門用語解説

ChatGPT app for Slack【チャットジーピーティー アプ フォー スラック】
Slack内の専用サイドバーでChatGPTと直接チャットできるアプリ。スレッド要約、返信下書き、ファイル検索などが可能で、他デバイスとの同期も対応。

ChatGPT connector for Slack【チャットジーピーティー コネクター フォー スラック】
Slackのチャンネルやダイレクトメッセージの情報をChatGPTに安全に取り込む機能。より文脈に沿った回答を可能にする。

セマンティック検索【セマンティック ケンサク】
キーワードの一致だけでなく、意味や文脈を理解して検索する技術。「売上の件」で検索すると、売上という単語がなくても関連する会話を見つけられる。

自然言語検索【シゼン ゲンゴ ケンサク】
普通の話し言葉で検索できる技術。「あの件どうなった?」のような曖昧な表現でも、関連する情報を適切に見つけてくれる。

Synced Connector【シンクド コネクター】
事前にコンテンツをインデックス化(索引作成)することで、高速で正確な回答を実現する連携機能。NotionやLinearなどで利用可能。

参考文献

[1] OpenAI Help Center, “ChatGPT app for Slack”, https://help.openai.com/en/articles/12462158-chatgpt-app-for-slack

[2] OpenAI Help Center, “Connectors in ChatGPT”, https://help.openai.com/en/articles/11487775-connectors-in-chatgpt

[3] OpenAI Help Center, “ChatGPT Enterprise & Edu – Release Notes”, https://help.openai.com/en/articles/10128477-chatgpt-enterprise-edu-release-notes

(2025年10月14日・OpenAI公式発表および実使用体験に基づく最新情報)

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現役のソフトウェアエンジニアとしてAIの進化を日々追いかけながら、最新ニュースを発信しています。 開発者ならではの視点で、ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIや注目サービスをわかりやすく解説。 「難しそう」を「ちょっと触ってみようかな」に変える記事を目指しています。

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