2025/10/13

【2025年最新】Gemini Computer Use発表で再注目!AIブラウザ4選を徹底比較レビュー

2025年10月、Computer Use発表が示した「AI操作革命」

Gemini 2.5 Computer Use

2025年10月10日、Googleが発表したGemini 2.5 Computer Use

AIが人間のように画面を見て、クリック・入力・操作を自動実行する技術が、ついに実用レベルに到達しました。

しかもこれ、従来の「APIに指示を送って応答をもらう」っていうやり方じゃないのです。

Gemini 2.5 Computer Useの革新的な仕組み:

  • 13種類の定義済みアクションでブラウザ操作を完全カバー(クリック、フォーム入力、ドラッグなど)
  • 実際のUIを直接操作するエージェント型アプローチを採用
  • Google AI StudioやBrowserbaseでデモ体験が可能

つまり、今までは「AIに質問→テキストで回答」だったのが、「AIが実際にマウスを動かしてクリックする」に進化したってことなんです。

これは本当にパラダイムシフトですよね。

Anthropic Claudeのcomputer use機能も含めて、「AIが画面を操作する」っていう技術が一気に現実的になってきました。

以前Claudeのcomputer use機能を使った際は、時間がめちゃくちゃかかることと、トークン数の限界で途中で操作が止まってしまう問題がありました。

だからこそ、Gemini 2.5 Computer Useには本当に期待してます。

近々試してみたいと思ってます。

Computer useと並行して進化した「もう一つのAI革命」

Computer useのような「AIが画面を操作する」技術が注目される中で、実はもう一つ注目すべき流れがあるのです。

それは「ブラウザ自体にAIが統合される」という動きです。

実はこっちの方が、現時点では個人が気軽に使えて実用的だったりするんです。

AIブラウザの元祖:Arc Browser

Arc Browser

実は、AIブラウザの元祖的存在と言えるのがArc Browserなんです。

The Browser Companyが開発したこのブラウザは、革新的なUI設計に加えて、後からArc MaxというAI機能を追加しました(2025年5月に開発終了が発表され、後継のDiaに移行しています)。

Arc Browserのアーリーアダプターとして2年以上使ってきた中で、Arc MaxのAI機能が追加された時、「これはめちゃくちゃ便利だな」って思ったのを思い出します。

そして今年2025年に入って、このArcの流れを受けて色々なAIブラウザが登場してきたのです。

実際、ArcからDiaへの移行も含めて、AIブラウザの進化が一気に加速した年だったと思います。

今年注目のAIブラウザを総まとめ

ということで、今年出てきた主要なAIブラウザをまとめていこうと思います。

今年に入って以下の4つのAIブラウザを試してきました:

  • Genspark AI Browser:AI検索・情報生成特化
  • Comet(Perplexity製):エージェント型検索の決定版
  • Dia(Arcの後継):デザイン性×AI統合の完成形
  • Fellou:市場調査・深層リサーチの革命児

詳しい時期は忘れましたが、それぞれ初期の招待で利用開始しています。

Computer useも気になりますが、現時点で個人が実際に使えて、生産性向上に直結するのって、やっぽりAIブラウザだと思います。

その実体験をまとめて、みなさんにシェアしたいと思います。

AIブラウザの共通機能:右側チャットによるサイト連携AI

まず、AIブラウザに共通する最大の特徴を説明します。

AIブラウザの最大の特徴は、右側にチャットウィンドウが出てきて、現在アクセスしているサイトを含めた質問やChat型AI機能を直接使えることです。

これが従来のブラウザとの決定的な違いなんです。

例えば、技術記事を読んでいる時に:

  • 「この記事の要点を3つにまとめて」
  • 「この技術の競合サービスを教えて」
  • 「実装時の注意点は?」

こんな質問を、そのページの内容を理解した上でAIが答えてくれます。

別タブでChatGPTを開く必要もなく、ページの内容をコピペする手間もありません。

これが、すべてのAIブラウザに共通する革新的な機能です。

Computer useとAIブラウザ:実用性で勝負するなら?

まず最初に整理しておきたいのが、Computer useとAIブラウザの現実的な違いです。

実際にClaudeのcomputer use機能を使った経験があるんですが、確かにすごい技術なんですよ。

でも、時間がかなりかかるんです。

しかもトークン数の制限で、途中で操作が止まっちゃうことが多くて。

当時は「うーん、まだ実用段階じゃないかな」って感じでした。

Computer use技術の現状:

  • 外部からの画面操作(APIではなく実際のUI操作)
  • 技術的には革新的だが、個人利用での実用性はまだ検証段階
  • セキュリティや運用面での慎重な検討が必要

AIブラウザの特徴:

  • ブラウザ内部に統合されたAI
  • 気軽に導入・利用可能
  • リアルタイムでの情報理解・応答
  • 個人利用から始められる

つまり、Computer useが「完全自動化」を目指す技術なら、AIブラウザは「人間とAIの協働」を実現する技術。

どちらもAI技術の応用ですが、現時点で実際に使えるのは、断然AIブラウザの方だと思います。

【実体験レビュー1】Genspark:いち早く新機能を実装する多機能AIブラウザ

Genspark

基本スペック

  • 料金:無料版200クレジット、Plus 19.99ドル/月(課金済み)
  • 正式リリース:2025年中頃(それ以前から招待制ベータ版あり)
  • 公式サイトhttps://www.genspark.ai/browser

初期のベータ版から使ってるんですが、GensparkのAI Browserは、2025年中頃に正式リリースされた本格的なAIブラウザです。

Gensparkの真の魅力:ユニークな多機能性

確かにリサーチ機能も便利なんですが、Gensparkの本当の面白さは、他のAIブラウザにはないユニークな機能の豊富さと、いち早く新しい機能を実装していくスピード感にあります。

注目のユニークな機能:

  • 電話機能:AIが代わりに電話をかけて情報収集
  • 画像収集機能:テーマに沿って関連画像を自動で大量収集
  • AIスライド生成:テーマを入力するだけで完成度の高いプレゼン資料を自動作成
  • ファクトチェック機能:引用元のスクリーンショット付きで情報の信頼性を確認

実体験で最も便利だったのは「ファクトチェック」

特に、ファクトチェック機能がかなり便利です。

情報を調べた時に、引用元のスクリーンショットを提示してくれるので、「この情報、本当に正しいのかな?」という疑問がすぐに解決できます。

これ、他のAIブラウザにはない独自機能で、情報の信頼性を重視する人には本当におすすめです。

右側チャットより多機能に目がいく

AIブラウザ特有の右から出てくるチャット機能よりも、むしろ多彩な専用機能に目がいくのがGensparkの特徴です。

普通のAIブラウザって、基本的にはチャット機能がメインじゃないですか。

でもGensparkは「AIスライド作成しよう」「画像をたくさん集めよう」「電話で情報取ってこよう」みたいな、具体的な作業を直接サポートしてくれる感じなんです。

主要機能

Super Agent機能

  • 9つのLLMモデル統合と80以上のツール連携
  • 複数の専門AIが並列で情報収集
  • バックグラウンド処理で効率的な作業進行

Autopilot Mode

  • AIが代わりにWeb巡回して情報収集
  • 完了時のメール通知機能
  • 非同期処理でストレスフリー

【実体験レビュー2】Comet:Perplexity製の安定感あるAIブラウザ

Comet

基本スペック

  • 開発元Perplexity AI
  • 料金:基本無料、Plus 5ドル/月
  • 招待制開始:2025年5月から早期アクセス開始
  • 正式公開:2025年10月2日全世界無料公開
  • ベース:Chromium

正直、固有のメリットを感じるレベルまで使えてないんですが、良いものだと思います。

Cometの便利機能

主な便利機能:

  • Alt+A:どのタブからでも瞬時にAI呼び出し
  • Alt+S:記事・動画・PDFの瞬時要約
  • Alt+Shift+V:音声操作モード
  • Sidecar機能:閲覧中ページの質問・要約・代理操作
  • 複数タブ統合:複数タブを同時にコンテキストとして指定

実用事例(他のユーザー事例より)

YouTube動画との連携
動画を見ながら「この動画の内容に関連する最新記事を3つ教えて」と質問すると、動画内容を理解した上で関連情報を提示。

タブ数の劇的削減
多くのユーザーが平均15-20個開いていたタブが、Comet導入後は5-7個に削減される事例が報告されている。

音声操作の便利さ
「最近のChatGPTのアップデート情報を調べて」と話しかけるだけで、自動的にリサーチを実行。

注意点:セキュリティ脆弱性

ただし、2025年10月にLayerX等のセキュリティ企業が「CometJacking」脆弱性を公表しました。

悪意のあるリンクでAIが乗っ取られる可能性があるので、知らない人からのリンクは開かないよう注意が必要です。

【実体験レビュー3】Dia:Arc後継としての理想的進化

Dia

基本スペック

  • 開発元:The Browser Company(2025年Atlassian買収)
  • 料金:基本無料
  • プライベートベータ:2025年6月開始
  • 一般公開:2025年10月8日Mac向け一般提供開始
  • 対応:macOS先行、Windows版開発中
  • 公式サイトhttps://www.diabrowser.com/

Arcのアーリーアダプターとして、Diaにも初期のプライベートベータから参加してます。

ArcからDiaがメインブラウザになってます。

シンプルさが生んだ革命

Arc browserの革新的なUI思想を継承しつつ、AI機能を中核に据えた再設計。

Arc MaxのAI機能を使った時に「これはめちゃくちゃ便利だな」って思った体験が、Diaではさらに進化してるんです。

ポイントはシンプルになったこと。

複雑な機能を削ぎ落として、本当に必要なAI機能だけに集中した設計が、使い勝手を劇的に向上させてます。

Cmd+Eの魔法

Diaの最大の魅力は、「Cmd+E」でのAIチャット機能です。

どのページを開いていても、その内容を瞬時に理解して対話できます。

例えば、技術記事を読んでる時に:
「この記事の要点を3つにまとめて」
「この技術の競合サービスを教えて」
「実装時の注意点は?」

こんな質問に、ページ内容を踏まえて的確に答えてくれます。

複数タブ横断分析の神機能

「@メンション」機能で、複数タブを同時にコンテキストとして指定できるんです。

商品比較する時とか:
「@Amazon @楽天 @価格.com この3つのタブの情報を比較して、最もコスパが良い商品を教えて」

これ、従来なら手動で比較表作ってた作業が、一瞬で完了します。

ライティング支援でメール効率化

テキストボックス内でのリアルタイム支援機能。

「この内容をもっとプロフェッショナルに」

この一言で、文章のトーンから構造まで適切に改善してくれます。

Skills機能でワークフローをカスタマイズ

「Skills」っていう機能で、自分専用のAIプロンプトを登録できます。

例えば:

  • 「LinkedInプロフィールから経歴要約を作成」
  • 「GitHub リポジトリの構造分析」
  • 「競合他社の財務情報調査」

こういうのを「スキル」として保存しておけば、ワンクリックで実行できちゃいます。

【実体験レビュー4】Fellou:複数仮想ブラウザが勝手に調べまくる調査マシン

Fellou

基本スペック

  • 開発状況:Fellou CE 2025年10月公開
  • 特徴:市場調査・競合分析特化
  • 料金:無料版あり
  • 公式サイトhttps://fellou.ai/

Fellouは、他の3つとは明確に違う「調査特化型」AIブラウザです。

衝撃の並列調査システム

Fellouを使っていて思ったのですが、複数の仮想ブラウザが立ち上がって勝手に調べまくります。

これ、見てるだけでも面白いんですよ。

画面に3-4個の小さなブラウザウィンドウが表示されて、それぞれが異なるサイトを自動で巡回してる様子が見えます。

調査はすごい

実際に競合企業分析をやった時のことです。

従来なら:

  • 企業サイトの詳細調査
  • プレスリリースの収集・分析
  • SNSでの評判調査
  • 財務情報の確認

この作業、普通なら丸一日かかります。

でもFellouの「Deep Search」機能を使ったら、数十分で完了しました。

複数エージェントの同時稼働

Fellouのすごいところは、複数のエージェントが同時に動くことです。

  • Google検索エージェント
  • X(旧Twitter)調査エージェント
  • 学術データベース検索エージェント
  • プレスリリース収集エージェント

これらが並列で情報収集して、最終的に構造化されたレポートを自動生成してくれます。

しかも、トレンド分析や将来予測まで含んで。

市場調査案件では、かなりの効率化を実現できました。

用途別最適解:実体験から見えた選び方

実際に4つすべてを業務で使ってみて、用途別の最適解が見えてきました。

📊 情報収集・リサーチ重視なら

おすすめ:Genspark + Comet併用

  • 1次情報収集Genspark AI Browser(幅広い情報の迅速収集)
  • 深掘り分析Comet(対話的な情報精査)

✍️ クリエイティブ・ライティング業務なら

おすすめ:Dia単体運用

  • UI美学による集中力向上
  • 統合されたライティング支援
  • カスタマイズ可能なSkills機能

Diaのライティング支援は、本当に文章の質が上がります。

🔍 市場調査・競合分析なら

おすすめ:Fellou専用運用

  • Deep Search機能による徹底調査
  • 自動レポート生成による効率化
  • 並列調査による多角的分析

調査系の業務なら、Fellouの右に出るものはないかなと。

🌐 日常的なブラウジング効率化なら

おすすめ:Comet単体運用

  • タブ数削減による作業環境改善
  • 音声操作による快適性
  • 豊富な拡張機能サポート

普段使いなら、Cometが一番バランス良いと思います。

導入前に知っておくべき3つのリスク

実際に使い続けて分かった、注意すべきポイントをシェアします。

🔐 セキュリティ・プライバシーのリスク

AIブラウザは閲覧履歴や入力データにアクセスします。

要注意ポイント:

  • 個人情報や機密情報は絶対に入力しない
  • プライバシーポリシーを必ず確認
  • 開発元の信頼性をチェック
  • データの保存場所(ローカル/クラウド)を把握

⚠️ AI精度への過信は禁物

実体験では、約5-10%の確率で不正確な情報提供が発生しました。

重要な意思決定時は、必ず元ソースの確認が必要です。

何度か、「もっともらしいけど間違ってる」情報に騙されかけました。

📈 既存ワークフローとの調整

いきなり全面移行するのは危険です。

段階的導入例:

  • 1週目:情報収集のみAIブラウザ、重要作業は従来ブラウザ
  • 2週目:文章作成作業もAIブラウザに移行
  • 3週目:ほぼ全作業をAIブラウザで実施

この段階的アプローチで、ストレスなく移行できました。

まとめ:結論、どれも大体同じことができるから正直好みです

実際に4つのAIブラウザを使い続けて分かったことがあります。

Computer useは発表で注目が集まってるけど、現時点で個人が実際に生産性向上できるのは、断然AIブラウザです。

Arc MaxのAI機能を初めて使った時に「これはめちゃくちゃ便利だな」って思った感動が、今年出てきた各種AIブラウザでさらに進化してるのを実感してます。

でもね、実際に使い倒した正直な感想を言うと、どのAIブラウザも大体同じことができるんですよ。

  • 情報収集・要約・分析
  • 複数ページの横断比較
  • ライティング支援
  • 音声操作

これらの基本機能は、どれも似たようなレベルで実現してます。

だから最終的には、正直好みの問題です。

  • ユニークな機能を楽しみたいなら → Genspark
  • 安定感のあるブラウジングなら → Comet
  • UI/UXの美しさを重視するなら → Dia
  • 調査・分析特化なら → Fellou

技術的な差はどんどん縮まってきてるので、あとは「どの使用感が自分に合うか」「どのデザインが好きか」で決めちゃっていいと思います。

今すぐできるアクション

  1. 無料版での検証:無料版で使用感を確認
  2. 段階的導入:重要業務は従来ブラウザと併用
  3. 直感で選ぶ:機能差よりも、使ってて気持ちいいと思えるものを選択

みなさんも、ぜひ一度試してみてください。

1週間使えば、従来のブラウザとの違いを実感できるはずです。

Computer useがもっと使いやすくなるのを待つのもいいけど、今すぐ始められるAI技術がここにあります。

そして、どれを選んでも、きっと満足できます。

今が、まさに重要な転換点です。


更新日:2025年10月11日

専門用語解説

AIブラウザ【エーアイ・ブラウザ】
人工知能機能が内蔵されたWebブラウザ。従来のページ表示機能に加え、情報要約、質問応答、自動操作などをAIが支援する。まるで知的なアシスタントが常に隣にいるような使用体験を提供する。

Computer Use【コンピューター・ユーズ
AIが人間のように画面を見て、マウスクリックやキーボード入力を自動実行する技術。GoogleとAnthropicが開発を進めており、業務自動化の新時代を開こうとしている。まるでデジタル秘書が代わりに作業してくれるイメージ。

エージェント型検索【エージェントがた・けんさく】
単発の検索ではなく、複数の情報源を継続的に調査し続けるAI検索方式。人間のリサーチャーのように「この情報だけでは不足だから、別の角度からも調べよう」と自律的に判断して行動する。Perplexityが先駆的な実装を行っている。

ブラウザ内AI統合【ブラウザない・エーアイ・とうごう】
AIの機能をブラウザ本体に組み込む技術アプローチ。外部のAIサービスに依存せず、ブラウザ単体でAI支援機能を提供できるため、レスポンスが速く、プライバシー保護にも優れる特徴がある。

引用リンク集

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