世界最速SUVプレビュー映像公開:320km/h超のリスター「ステルス」

英国のスポーツカーメーカーであるリスター(Lister)は、世界最速と主張するSUVのプレビュー映像を公開しました。リスター「ステルス(Stealth)」と呼ばれるこの車は、最高速度が200マイル(時速321km)に達するとのこと。このSUVの最高速度を押し上げるエンジンは、675馬力の5.0L V型8気筒スーパーチャージャー付きエンジンです。

どこかで見たようなスタイリングですよね。その通り、ステルスはジャガーの「F-Pace」をベースに作られています。最初の発表は2018年です。

「世界最速のSUV」を謳うからには相当の自信があるようだ。

ジャガーのV8エンジンは、これまでにもハイパワーを得るために改良を重ねてきており、スーパーチャージャープーリー、コンピューターのリマップ、インタークーラー、エアフィルターなどのアップグレードが行われてきました。

リスターは、675馬力という数字に到達するためにどのようなチューニングを施したのか、詳細を明らかにしていません。しかし、おそらくは上記と同じような類のチューニングが必要になります。2018年に最初に発表されて以来、ステルスはその内容に何度か変更が加えられてきましたが、それらは馬力アップのためではなく、製品として仕上げるための作業でした。

威嚇するかのような、獰猛なエンジン音に胸がざわつく。狙う獲物は「ウルス」だ。

ジャガーは、複数のモデルで同じV8のパワートレインを使用しており、「F-Pace SVR」では550馬力を発揮します。リスターは、650馬力のランボルギーニ「ウルス」に直接狙いを定めて開発したようです。ウルスの最高時速190マイル(306km)に対し、リスターは時速200マイル(321km)まで出せると主張しています。

0→96km/h加速のタイムは、ウルスが3.6秒、ステルスは3.5秒です。性能面で優れているにも関わらず、価格はランボルギーニよりもリスターの方が安くなります。リスターは14万ポンド(1,880万円)前後の価格帯を目標にしており、これはランボルギーニのスタート価格よりも2万5千ポンド(335万円)安い設定です。

環境規制が強まる昨今において、この獰猛なSUVは時代の逆を行く非文明的な車ともいえるかもしれません。しかし、少なからぬ人々がこのような車を求めているのです。たまには退屈な電気モーターのことは忘れましょう。

林 汰久也

愛知県在住29歳/ハウスメーカーの営業を経て、IT系ベンチャーのメディア事業に参画。2020年よりフリーのライターとして活動開始/愛車遍歴:マツダ『RX-8』⇒シトロエン『C4』⇒スバル『フォレスター』&ホンダ『クロスカブ50』/ゲームはPS派だが、最近ゲーミングPCが欲しいと思っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です